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タイトルは親友のあ~やに頂きました。コメントは記事の下のcommentsをクリック
by kyouhei414
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癌・ギランバレー☆闘病記のH・P管理者の日記。
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2011年 09月 21日 ( 1 )
運休
人生初の電車の運休に遭遇した。

それも、最初に運休が止まったその電車に乗っていたので、自分が降りる駅の手前2つ目の駅で停止してそれっきりだ。一時間ぐらい待っただろうか、それまで外に出たら雨で倒れるのではないかと思うほどの勢いが止まり普通の雨になってきた。
構内放送で、「線路の点検が終わったら発車」と流れたため他の乗客の方々同様に一安心。ところが電車は走り出すことなく雨が又激しく降り始めた。

更に待つことしばし。
今度は乗客の一人だろう、その人が電車に近づきながら「タクシーが動けないらしい」と言っている。タクシーが動けないというのは意味が良く判らない。どちらにしても万が一の事を考えながら電車の中で状況の変化を待った。こうなったらレンタカーを借りて家に帰るか、などと考えていたのだがタクシーのことが気になり駅員さんに状況を聞いてみた。「今のところ運行開始の連絡がない。もし、運行開始としてもその連絡があってから線路の点検で1~2時間かかります」とのこと。タクシーもバスも止まっているようで駅の構外に人があふれている。皆、呆然とした空気が漂っていた。

乗り継いで家に帰らないといけないのだがどうやらもしその乗り継ぐ電車も途中で止まっていたら待つ意味がない。そう思って、乗り継ぐ電車に連絡を入れてみた。なんと「〇〇駅から△△駅まで水没しているので今日中の復旧の見込みはない」と返事が帰ってきた。それでここで待つだけ意味が無いと判った。

考えた結果、逆方向にでも電車が走ってくれたらその途中の駅に叔母の家があるため泊めてもらえばいい、と考え電話をすると叔母は来てもいい、と言ってくれる。しかし、そこまで電車が走らない。
タクシー乗り場もかなりの列だし、しかし並ぶしか方法がないだろう。
ここまで4時間。
そして、最悪の事を考え食料と飲み物を調達した。棚にはお弁当の類はほとんど残っていなかった。


そしてタクシーは運転手の問いかけで、乗りあっているようだ。そこまでする理由があるのだろう。

数台のタクシーが来たが乗りあうための行き先を周りの人に聞くのだが数名はさっさと手を上げて乗る。しかし、不思議なことに、その人の問いかけに聞こえないかのような態度の人がほとんどだった。自分は関係ない、という空気が流れている。更に私より少し前の人が「何処へ行きますか」とタクシーに乗り込む場所が聞き取れずに問うが誰も答えない。動きさえもしない。
数台後、叔母の家のある駅の所まで行くという人が他の乗客に話しかけた。様子を見るとあと一人乗れるところだが誰も手を上げない。私は後ろの方にいたのだが、手を上げてご一緒させて欲しいと頼んで乗せてもらった。
今思うと、後ろの方から手を上げて乗ってしまったがもう少し前の人の中でも乗りたい人がいたのではないかと反省をした。
地下鉄は動いているようなのでそのまま地下鉄に乗り込みバスに乗り継いで家に帰ることにした。叔母のところに泊めてもらうのも考えたのだが、途中がすごい渋滞で雨も前が見えないほどだ。そこを叔父に迎えに来て欲しいと頼めるほど叔父も若くは無い。

なんとかバス停に着くと、人だかりだ。乗れるまでに何時間かかるだろ。が、運のいいことに私の乗るバスは直ぐに来た。ぎゅうぎゅう詰めではあるが何とか5分も待たずしてバスに乗れた。ラッキーかもしれない。駅近辺はかなりの渋滞で一人の乗客が切れそうだったが、何とか渋滞を抜けて走り出した。
そして自宅へ。



乗りあったタクシーは5人で乗ったのだが、全員が今日始めてその駅に行った人ばかりだった。東京の人、豊川市の人、など、遠方の人もいた。見ず知らずの人たちとともに車内からすっかり暗くなった渋滞のライトを見つめる。何かの縁というがその縁だろうか。。。。
その東京から来たという男性は、まさに水没した場所にいて仕事を追えその場を離れると同時に水が押し寄せてきたという。水に飲まれずここまでたどり着いたとのことだ。もし、あと5分遅かったら・・・・と大人しそうなその背中は語ってた。


正直言って、私は孤独を感じていた。そんな簡単にここまで迎えに来てくれる友人もいないだろうし頼むには気が引ける距離だった。弟に頼んでも彼は助けようとはしない。大体のケースで何かを頼むと逆ギレをするというあまり性格もよろしくない。ガメラは免許を持っていない。
そう考えると、助けの欲しい時に助けを得られない部分を感じていたし、他の理由もあって家族はあってないようなものだと感じることが多かった。
次々と乗客が家族に電話をして迎えに来てもらう姿をみて、家族って一体なんだろうかと呆然と考える。
孤独とは何だろ、と考える。
何を頼りにするのだろうか、と考える。
この先はどんな生き方をするのだろうと考える。


タクシーの中で聞いた話は、想像以上にひどいことになっていて名古屋の天白川と庄内川も氾濫しそうで、一部地域は水没しているとのこと。更に、私のいたところは避難勧告が出ていてそのためタクシーも全車引き上げて避難していたらしい。渋滞も相当ひどいもので、乗り合いをしてもらわないと大勢の人を運ぶ時間も限られている状況らしい。
今ここにいる自分の状況に感謝するしかない。


6時間後帰宅した。あとで知ったのだが、私が足止めを食らった場所は水害のひどいところ、つまり激震地だった。
その激震地で過した時間に、色々な事を考えた。もちろん、もう少し適切な判断ができなかったのか、すばやい判断ができなかったのか、という反省もある。
もし、あの時に違う判断をしていたらどうだったのか、と振り返る。
もっと早い時点でここから立ち去る決心をしていたら、と悔いる。
後ろの方からタクシーに乗り込もうとした自分の行動に疑問を持つ。
やっとたどり着いた家は、平和な家だろうか、幸せな家庭だろうか、待ち望んでいた家族だろうか、と考える。




いつものようにしっぽを振って迎えてくれるジュディーとさくらを見るとなぜか、この6時間が一つの人生の縮図であるかのように感じた。
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by kyouhei414 | 2011-09-21 00:49 | その他